おはようございます。けうです。
今日もマーケティング論について学んでいきたいと思います。
哲学を身近に、なのにどうして連日マーケティング?
と思われる方もいると思うんですが、読めば読むほど、私にとっては哲学に近い。
さらに、私のコンセプト、「哲学を身近に」の身近な部分に近いなと思ったので、しっかり勉強をしていこうと思っています。
マーケティングと哲学の関係
哲学って普遍性を追い求める面はあるんですけど、それだけを求めていくと科学と一緒になってしまうんですよね。
ここでの科学は、実験をすると同じ結果がでてくるものだと捉えています。
捉え方も多様なので、定義しておかないとわからなくなりますよね。
そして、近年、「私は脳である」という科学的な思い込みが発展していった結果、人工知能と人間とが同列視されるようにもなっているんですよね。
でも、人間は機械じゃない。
そんなところを学びたいとしたら、人間の多様性、人間の数多性なんです。
そして、その多様性を取り扱っている学びとしてマーケティングがありました。
なので、私はマーケティングに惹かれているんだろうなと思います。
そしてレビットさんの本にはこんなことが書かれていました。
「実際に、ビジネスのマネジメントがけっして科学にはなりえない『常にアートの世界である』のは、何事においても毎日の仕事の具体的な手引きを制作することはほぼ不可能で、どんなチェックリストもそれだけですべての人に長期間有効であった例しがないからだ。だからこそ、稀有な才能や、並々ならぬエネルギー、鉄の心臓を持ち、責任感と説明責任を果たす偉大な能力を兼ね備えた経営者に、特別の尊敬が払われるのだ。」
ちょっと長い引用なんですが、このように書かれていました。
つまり、経済で成長している人は、独自性を発揮して稼ぐことに成功している、というような意味です。
学んだら成功する、ということではないんですよね。
私はハンドルネームは稀有なんですけど、そういう独自性をもつ稀有に憧れるからこそ、名づけたと言う由来があります。
と、私のことはおいておくとして、この文脈がどこで出てきたのかと言うと、「製品ライフ・サイクル」を説明している個所です。
今日はその説明をしようと思います。よかったらお付き合いください。
製品ライフ・サイクルとは
製品ライフ・サイクルとは、いわゆる流行り廃りの曲線のことをいいます。
大成功した製品の歴史を時系列に見ていくと同じような曲線が築かれているとレビットは説明します。
まず、第一段階は開拓です。
市場の開拓であって、まだ需要が明らかになっていない新製品の登場ですね。
そして、新製品が普及されていく過程。
それが、第二段階としての成長です。
需要が加速し始めます。
第三段階は成熟です。
需要がほぼ横ばいとなって、ここまできているので人気を保持しています。
と、人気にはつきものの衰退が次に来ます。
第四段階は衰退です。
売上が下がったり、それに代わる代替品がでてきたりします。
前に、ずっと成長して軌道に乗っている産業はないとレビットがいっていたことを前の放送で述べました。
それがここに適応されます。
この曲線が製品にはある、というんですね。
1開拓
2成長
3成熟
4衰退
それで、この曲線はあきらかなんですけど、これも戦略として取り入れて考えていこう!とレビットは主張しています。
製品ライフ・サイクルの戦略術
この段階を見越して動くんです。
例えば、1の開拓は、何があたるのか未知数なんです。
築けた人をパイオニアともいいます。
一番の数多性の部分ですよね。
だから、企業は1の開拓をあまりやらない。
科学的でもないので、分析ができないからです。
なにがノーベル賞をとるのかも予測できないですし、世紀の大発見って狙って起こすようなものでもないですよね。
これも人工知能によってやろうとしている動きはでているみたいですけどね。
(何かを根拠にする科学が数多性を取り扱えるようになるというシンギュラリティはまた別で、興味はありますが、今回はその話はしません。
科学にもいろいろな概念はあります。)
でも、その基礎ができあがっていくと、第二段階の成長には大企業ほど加担しようとしていきます。
「かじりかけりんご戦術」というようです。
「りんごの最初の一口はいらない。二口目でも味がかわるわけではない」
という戦略をとるみたいです。
パイオニアは難しいんですけど、それが成熟するまでの期間が長かったりします。
ずっと昔からあるメルマガだって、ちょっと胡散臭いし、一般的ではない、というイメージは持たれてますよね。
だから、一般的にのるまでのこの成長という過程が必要になってきます。そもそもはこの成長にのせられなければ、曲線も描けません。
あ、私はメルマガをやっているので登録してくれると嬉しいです。
2での成長から成熟になりますが、ここでも戦略をみるとすれば、ここでまた成長を作り続けていけばいいことがわかります。
レビットはここで実際にこれをやって成功させた企業、デュポンの例を箇条書きにして教えてくれます。
1既存ユーザーの使用頻度を高める。
2既存ユーザー向けの多様な用途を開発する
3市場を拡大し新規ユーザーを創出する
4一次材の新規採用を開発する
これらを戦略として説明してくれました。
成熟をしたとしても、また成長段階を見つける。
さらには、一次素材として取り扱ったものの他での使用を考える。
例えば、ストッキングとしてナイロンをはくものだと扱ってきたけれど、衰退しそうだった。
でもこのナイロンはほかにも軍事製品やタイヤ製品にも使える。
他にもゼラチンを食べることに着目して成長してきた企業が、ふいに女性の除光液としての効果をゼラチンに見つけることでその需要も拡大していく、というように。
そうなると、またずっと成長曲線を描けますよね。
衰退がこないようにずっと考え続けていくみたいです。
そしてこれは各段階を知っているから、事前に衰退が起きないような案をだせるんですよね。
さらに、成長を加速させるということにもできるし、維持させる考え方にも出来る。
成長ライフ・サイクルとはーまとめ
何かがオワコンといわれるのは、製品ライフ・サイクル的には必須なんですが、それを防ぐ学びもあるということです。
私はブログはオワコンと言われる反面、維持もしていくなと思っているので、いまさらながらと言われるかもしれませんが、ブログをがんばっています。
では、今日もお聞きいただいてありがとうございました。