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哲学

哲学者とはどんな人?‐中島義道、トマス・ネーゲルからわかりやすく解説

哲学者とはどのような人のことを言うのでしょうか? 哲学という言葉自体が幅広い概念を持っている中、さらにそれをやっている哲学者とは? 「哲学の教科書」(1995 中島義道) 「哲学ってどんなこと?」(1993 トマス・ネーゲル) 今回はこれらを参考に、哲学をしている人と哲学者を詳しく見ていきます。 ネーゲル「哲学ってどんなこと?」から哲学者を考察 この二冊の本で言われている哲学をしている人とは、常識 […]

言語論的転回とは-わかりやすく具体例で解説。

言語論的転回とは、独断的、主観的だった哲学を客観的な言語の問題に転回することです。(哲学用語図鑑 参照) たびたび哲学者が議論するときに、「哲学は科学である」と言います。 科学とは一定領域の対象を客観的な方法で系統的に研究する活動。 今まで目に見えないものを取り扱ってきた哲学を客観的に把握できるようにしたのが、言語論的転回です。   今をときめくマルクス・ガブリエルも、人間を物として扱う […]

ラングとパロールの違いをわかりやすく具体例で説明。

ラングとはある言語の規則や文法のこと。(イメージだと辞書)パロールとは個々の発話行為のこと。(話し言葉) ラングとパロールをあわせた言語の全体像をランガージュと言います。 ラング、パロール、ランガージュはスイスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュール(1857~1913)によって唱えられました。 ソシュールは「近代言語学の祖」と言われています。 なぜ言葉を3つに分けたのでしょうか。 3つの意味に分 […]

クワインの「翻訳の不確定性」を具体例で解説

クワインの「翻訳の不確定性」とは、言語を翻訳する場合に、正しい翻訳が定まらないことを言います。(続・哲学用語図鑑 参照) これを知ると、コミュニケーションでのトラブルが減ります。 言葉そのものに興味を持つようになるからです。 では、見ていきましょう。 クワインの「翻訳の不確定性」とは ウィラード・ヴァン・オーマン・クワイン(1908~2000)はアメリカの哲学者です。 クワインは「翻訳の不確定性」 […]

シニフィアンとシニフィエの違いをわかりやすく解説。

シニフィアンとは、文字や音声。 シニフィエとは、文字や音声からイメージされるものを言います。 ソシュール(1857~1913)が唱えました。 ソシュールは「近代言語学の祖」と言われるスイスの言語学者です。 そして、シニフィアンとシニフィエが合わさったものをシーニュ(記号)と言います。 シーニュ(記号)を二つに分けたのはなぜでしょうか。   シニフィアンとシニフィエを理解しながら、具体的にみていきま […]

鏡像段階をわかりやすく!ー私は自分をどのようにつくり上げるのか。

鏡像段階とは、鏡や母親といった外部の世界から、自分の身体のイメージをはじめて獲得することです。 人の生後6ヵ月ほどで起こる段階です。 想像して下さい。 あなたはどうやって自分を認識したのでしょうか? 鏡像段階では、自分がまだいないのに「これは自分だ!」と自分以外の誰かが思ったことになるのです。 誰が自分を自分だと思ったのでしょうか。 そんな哲学の元となった鏡像段階。 では、鏡像段階を具体的に見てい […]

哲学を学ぶ方法を具体的に紹介!哲学はなぜ難しいのか。

哲学を学ぶ方法を紹介していきます。 一言で言えば、哲学用語を覚えて、身近な具体例で考えてみることです。 「哲学をすること」と「哲学を学ぶこと」を分けて、「哲学を学ぶこと」を解説していきます。   「哲学って難しいイメージ」 「一部の人だけがやってるんでしょ?」 そのようなイメージがありませんか? 哲学が難しいと感じるのは、それが他人の思想であるからです。 では、他人の思想がなぜ難しいのか […]

フーコーのエピステーメーを具体例でわかりやすく解説

フーコーのエピステーメーとは、時代ごとに異なる知の枠組みです。 この用語が出てきたのは古代ギリシャですが、今のエピステーメーとは違う使われ方をしています。 これこそがまさにエピステーメーです。 プラトンのエピステーメー⇨学問的な知識、理性によって正しく得られた知識 フーコーのエピステーメー⇨時代ごとに異なる知の枠組み 時代ごとに異なった使われ方をしています。 他には例えば、 昔の美人⇨今では普通 […]

ソクラテス「無知の知」と「不知の自覚」の比較とその意味を解説。

ソクラテス「無知の知」の意味は、自分の無知を知ることです。 ただし、この訳を「不知の自覚」にしたほうがよいのでは、という話もあります。   この「無知の知」の物語をたどると、現代の問題と重なるところがでてきます。 「無知の知」がでてきた物語を具体的に知ることから、「不知の自覚」と比べてみましょう。 (哲学と宗教全史 出口治明 2019 参照) ソクラテス「無知の知」の意味 ソクラテスの言 […]

プラトンのイデア論をわかりやすく、「洞窟の比喩」の具体例から解説

プラトンのイデアを簡単に言ってしまうと、「理想像」です。 (哲学用語事典 小川仁志 2019 参照) 哲学ではプラトンはどのように扱われているかと言うと。 「西洋のすべての哲学は、プラトン哲学への脚注にすぎない」 (アルフレッド)「哲学と宗教全史 参照」(出口治明 2019) このように言われるほど、プラトン哲学は基礎的な概念です。 プラトンの文献は数多く残っていて、哲学的なテーマがほぼすべて存在 […]

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