ロフタスの虚偽記憶とは-実験から記憶を考察

自分の記憶はどこまで正しいのか。 私たちは会話をするときに記憶をたぐります。 あまり疑うことのない記憶ですが、その記憶が間違っている可能性があります。 間違っていた場合、それは虚偽記憶です。 ロフタスの実験を参照に虚偽記憶とは何かを解説していきます。 自分を知るためにも、記憶と向き合ってみましょう。 虚偽記憶とは 虚偽記憶とは、実際には起こっていない出来事が、事実として記憶されてしまうことです。( […]

感情を3つに分けて考察-「言葉と脳と心」を参照

おはようございます。けうです。   私はたびたび感情とは何かについて考察したいな、と思っています。 そのヒントになりそうなものがこれまでやってきた「言葉と脳と心」のエピローグにあったので参照にしたいと思います。   まず感情を分析するために、筆者の定義に基づいて意識と認知をわけます。 意識と認知を分ける 認知⇨入力情報の高次処理 (外来情報を知覚して、正しく反応する能力) 意識 […]

サルトルの実存主義とはー主体性を重視する立場にたつ

サルトルの実存主義とは、人間の主体性を重視する思想です。 サルトル(1905-1980)はフランスの哲学者です。 ここ最近では、心理学が人気です。 心理学では、無意識が人を動かすと考えました。 その無意識の研究が進むにつれて廃れていったのが実存主義です。 人は自分で決めているわけではなく、自分ではないものによって決められていると考えられるようになったからです。>>構造主義>>ラカンの鏡像段階 けれ […]

失語症-「言葉と脳と心」のまとめ

おはようございます。けうです。   「言葉との脳と心」を読み終えました。 今日は読み終えてみてのまとめと感想を伝えたいとおもいます。 失語症「言葉と脳と心」のまとめ まずはまとめです。 私はこの考え方を知ることで、昨日、日常に当てはめてみました。 私も言葉がよくでなくなることがあります。 例えば、この作業をやって欲しい!というのが頭に浮かんでいる。 それを言葉によってどう説明すればいいの […]

ジャン・ギトンの名言「もしすべてがバラなら、なにひとつバラではない。」

「もしすべてがバラなら、なにひとつバラではない。」 この文章は哲学者ルイアルチュセールが「精神分析講義」の中でとりあげていた表現です。 ルイ・アルチュセールが言うには彼の師匠のジャン・ギトンが言っていた名言だそうです。 彼は、精神分析の領域と心理学の領域を差別化するのは何かと講義でとりあげていました。 心理学と聞くと同じように感じる。 でも違う、ということをこの一文で表しています。   […]

失語症-空回りする言葉「脳の右半球と左半球のふしぎ」を紹介

おはようございます。けうです。   今日は5回目「言葉と脳と心」について、脳の右半球と左半球のふしぎをとりあげます。 副題は空回りする言葉です。 右半球と左半球の分離 脳科学などでは、左右の半球の接続がたたれると、右半球で認識したものが意識できなくても左半球ではいい訳のようなことをする、という「作話」作用があるということを話していました。(別の本「わたしはどこにあるのか」でインタープリン […]

赤坂真理「愛と性と存在のはなし」の感想‐愛と性の違いを考える

「愛と性と存在のはなし」(赤坂真理 著 2020/11)を読みました。 生きる価値がある、と願わずにいられないところが、その人自身にとってはコンプレックスだったりする。わたしもそうだ。 「愛と性と存在のはなし」p4 この一言に出会えてよかった。 そう思える本です。 私たちは、異性を好きなのがマジョリティといわれてます。 それに疑いを持ったことはないのか、という問いから本が始まります。 異性が好きだ […]

失語症-言い間違いの不思議

おはようございます。けうです。   今日も「言葉と脳と心」を扱っていきます。 4章「言い間違いのふしぎ」伝道失語です。 伝導失語とは この症状はいわゆる言い間違いがたびたび起きてしまうことをいいます。 伝道失語は自分の言いたい単語が頭にあるにもかかわらず、実際に音声にしてみると、思っていた音とは違う音がでてしまいます。 本人はそのことに気づいており、何度も訂正を試みますが、結局上手くいか […]

でたらめと嘘の違いとは-「とてつもない嘘の世界史」を紹介

「とてつもない嘘の世界史」を読みました。 その中の区別が面白かったところを紹介します。 でたらめと嘘の違いです。 でたらめ⇨真実に無関心 嘘  ⇨真実を知っている では、本から紹介していきます。 でたらめと嘘の違いとは? でたらめと嘘の違いを「とてつもない嘘の世界史」から見ていきます。 本では真実を知っていないとつけないのが嘘で、なんでも言えるのがでたらめだと述べられていました。 嘘  ⇨真実を知 […]

失語症とは-ウェルニッケ失語「聞いた言葉が理解できなくなる理由」

おはようございます。けうです。   今日も「言葉と脳と心」を取り扱っていきます。 3章「聞いた言葉が理解できなくなる理由」です。 ウェルニッケ失語症とは ここでは主に、ウェルニッケ失語症をとりあげます。 このウィルニッケ失語の特徴をあげます。   ①この失語症では、理解障害が重くても日本語と外国語の聞き分けができる。   ②話しかけるセンテンスの持つ大きな意味の枠組み […]

>けうブログ

けうブログ

哲学を身近に