おはようございます。けうです。
kindle本を出版しました。
三冊目になって、「天才脳の秘密」というタイトルになります。
価格は99円。
短めになっていますので、ジュースを飲むような感覚で手にとっていただければ嬉しいです。
では、今日はその天才脳について話したいと思います。
アインシュタインは言いました。
「僕には特別な才能があるわけじゃない、ただ情熱的な好奇心を持っているだけさ」
この言葉が納得できるような内容になっています。
グリア細胞とは
本の中身をかいつまんでいうならば、アインシュタインの脳が解剖されたときに多かった細胞があったんです。
それはグリア細胞といって、何種類かあるんですけど、そのうちのいくつかは「知性を司る細胞」と言われています。
そして、これは最近の脳科学で明らかになってきたことでもあります。
なぜかというと、1950年代まで電子顕微鏡がなかったからすごく小さいグリア細胞ってみることができなかったんです。
そして、さらにニューロンみたいに電気信号によって伝わるものでもなかったんです。
だから、どうやって信号を伝えているのかも調べなければいけなかった。
それが1980年代くらいからやっと調べられるようになってきたらしいんです。
しかも、今まで100年続いたニューロン説を変えるには、伝えることも必要だったみたいです。
ほら、天動説が地動説に切り替わるまでも数百年要したといいますよね。
切り替わることをパラダイムシフト、時代の切り替わりっていいますけど、それを起こすのはむずかしいんです。
でも、ニューロンもグリアによって形作られていたというのは、そのような説の転換を必要とするかもしれません。
このグリア細胞はなんだろう、ということに触れています。
さらに、脳の結果というのは本人の行動している結果でもあるんですよね。
初めに脳があるわけではなくて、初めに人がある。
だから、アインシュタインの他に人と違っている特性ってなんだろう、ということにも触れています。
アインシュタインのASD特性とは
アインシュタインはASD(自閉スペクトラム症)特性があったと言われています。
このASDというのは少し前までアスペルガー症候群と言われていました。
この脳の特徴は、生まれながらにシナプスの刈り込みが十分に行われなかったのではないか、という仮説があるんです。
そしてその結果、シナプスの結合が多く残っているんですよね。
これって一見すると脳にシナプスが多くていいのでは?なんて思いますよね。
だから、いろんな発想ができたのか、と。
実は長所はそうかもしれないんですけど、社会的には短所になることが多かったんです。
人間って社会的な生き物っていいますよね。
社会性に特化している。
かつ、そのように脳も社会性を特化させる作りになっている。
でも、ASDは社会に特化することがないんです。
だから、社会ではこうするのが当たり前だよね。
これって考えなくてもこうするよね。
というような常識が把握しずらい。
元々のアスペルガー症候群という診断がつけられたのは、ナチス時代の優生学に関係しています。
その前も自閉症とか、統合失調症とはみなされていたんですけど、その診断名の一部がアスペルガー症候群に切り替わった。
その症状とはまた別なものとしてアスペルガー症候群が適応されたときに、知的に劣っていないけれど、社会不適合と言われている人もそのように診断されるようになりました。
診断基準のもっともなことは、ゲミュート(ドイツ語で心情、情緒)がないという意味での診断名だったんです。
それで、社会的に不適合な人をそのアスペルガー症候群にもすることで、そのように診断される人が増えていったんですよね。
でも、よく考えてみると心情がないなんてわからないんですよね。
哲学ゾンビというように、心がなくても表面的にはわからないですからね。
だから、他人が判断するには表面的に判断するしかなくなる。
アスペルガー症候群というのは、外側から判断される、そんな面があるんです。
ただ、表面的に心情が表出しずらい症状。
ミラーニューロンの未発達なんていいます。
だから、アインシュタインは家族に冷たい面があったと言うんですよ。
でも、家族に冷たくても、世界の愛の関心はありました。
つまり、一般的な社会的ニューロン部分の未発達は、全体に向くようになるということなんです。
どんな表出をするかは個人に関わってきますけど、後天的なものとして現れる。
社会的な一部が突出して優れているわけではない特性です。
脳と特性の関係
そうなると、あなたが特定の人に深い愛情を注ぐと言うのも、そのニューロン部分が発達しているとも考えられるんですよね。
人一人に愛情をそそぐことができる特性です。
人間はその性質を特化させていって、社会的生活が適切にまわるような部分を発達させてきた。
そんなことがASD特性の脳と他のところが発達している脳とを比べるとわかってきたりします。
なので、本ではまずはASD特性、次にグリア細胞の詳細に触れています。
そして、これがまずは一般的な事柄。
私はこの本の続編をほぼ書き上げていて、それは主題を多様性として扱っています。
こちらより抽象的な概念を使って、人の視点について触れています。
アインシュタインの脳特性、グリア細胞、さらにその先が気になった方は読んで欲しいなと思っています。
>>「天才脳の秘密」はこちら
最後までお聞きいただいてありがとうございました。