レビット

歴史から学ぶイデオロギーの変化

おはようございます。けうです。

 

レビット論文では、産業界がジョンソン大統領を支持する理由について話していました。

私は政治のことに関しても、疎いんですが、その疎い知識なりに読んだことをお伝えしようと思います。

政治初心者でも発信をする理由

初心者が始めにこう聞くとこんなことを思うんだ、という視点で聞いていただけたらいいかな、と思います。

というのも、最近学びのことを学んでいたんですけど、その中で「出来る問題から解こう」というような受験のノウハウを塾講師が生徒にしたところ、結果がよくなかったということを聞きました。

そのノウハウは受験で言われている鉄板なのに、どうしてうまくいかなかったのか。

それは、その生徒の段階が出来る問題の判断をする以前にあったからだと本では語っていました。

基礎がしっかりせずに応用のできる問題を見ていくと、それは時間ロスになってしまっていて、結局基礎の問題まで焦って間違えてしまったというのです。

このことは、表現を変えて良く言われています。

勉強のできる人が教え上手なわけではない。

もしかしたら、私が初心者意見を話すだけでも触発してくれる人がいるかもしれないですよね。

だから、今はみんなが発信するし、自分に合っている発信を見つけることができます。

そこには正解はなくて、多様性があるようになってきたなと思います。

発信ごとの人気はありますが。

 

ということで、今日はジョンソン大統領の功績について話します。

ジョンソン大統領とケネディ大統領の比較

比較としてケネディ大統領をレビットは出しています。

 

ケネディ大統領は民衆に大人気で、産業界からはそうでもなかったようです。

では、民衆に大人気なのは何をしたのかというと、華やかな人々をホワイトハウスに引き入れたと言います。

 

ケネディはホワイトハウスに文化をもたらし、学者、文化人、スポーツ選手、俳優、王族などを招いた。明敏で自由奔放な人々、つまり自信と魅力にあふれているがどこか型破りな人々を招き入れた。彼らはみな成功者だった。

 

とあります。

これを聞いてふと思ったのは、日本の政治でも同じようにスポーツ選手を取り入れる風潮は広がっています。

そして、この懸念にたいすることは全体主義なのかな、と。

全体主義というのは、世間が不安定になると、誰か絶対的なリーダーをトップにすえてそれに従います。

その難点が他者個人を取り入れない事です。

他者の団体は存在していて、それに対抗するように団体は強くなるんですけど、そこに個人を存在させません。

させると全体の統計が崩れてしまうからです。

弊害としては、民族主義などの全体的な差別につながっていく思想ではあります。

 

有名な人をトップに据えて、一つにまとまろうとするとき個人が見えなくなってしまうという弊害です。

 

そして、このケネディ大統領の行動に産業界は懸念を抱いたといいます。

一般の人々がホワイトハウスの内部の様子にいとも簡単に心を奪われてしまう、という事実に関してのようです。

 

かえって産業界に気に入れられていたジョンソンは何をしたのかというと、共に語り合おうという姿勢をとったといいます。

ジョンソンの偉大さは、人々の主観を変えたところにある。
現大統領、連邦政府、現代社会のニーズなどに出会うまでは知らなかった、新鮮で心地よいものを見せているのだ。これこそがジョンソン流の本質である。

 

このように語ります。

つまり、政治権運営の責任を明確にして、自分の立場をはっきりと示し、顔の見える政権づくりをおこなったと言います。ただ常識的なことを強調したようです。

 

かえって、以前の大統領は自分がいかに優れているか、特別な存在であるか、不屈の精神を持っているかを、何かにつけて誇示してきたようです。

それが反感を買っていたのだとか。

 

ジョンソン大統領は時代の最先端をいく発想を実用的な常識に落とし込む、直感的ともいえる能力を具えている。―ホワイトハウスでも目立ちすぎず、派手さや高慢さと無縁な人材を登用するという、心憎いまでに見事な戦術を駆使している。

 

このようにレビットはジョンソン大統領に畏敬の念を抱いています。

パラダイムシフトの波に乗るということ

昔の様子を今の私が語ったとしても、その当時の価値観にいない私はこれがどのくらいすごいことなのか、というのはレビットの論文から推し測るしかありません。

少し前は権威主義だったんだな、と歴史を通して知るしかないんです。

それでも、と想像すれば、今の日本はそこまで権威主義的でもないかな、ということを思うことはできます。

 

そして、ジョンソンの功績は、アメリカ産業界が政府による干渉主義を受け入れたことだとレビットは語っています。
ジョンソンは、連邦政府の役割を拡大し、「公共の福祉の増進」を妨げていた最大の障壁をついに取り除いた大統領として、歴史にその名を残すことだろう。

抵抗派をことごとくみずからの支持層として取り込んだ大統領として、人々の記憶に刻まれるかもしれない、とあります。

 

イデオロギーの転換があることは、そのイデオロギーにいなければわからないかもしれません。よくパラダイムシフトの波に乗れ、なんて言います。

それは、その時代の変化の価値観の上にのっていないと、変化に気がつけない。

自分が変われない、ということを示しています。

 

では、今日もお聞きいただいてありがとうございました。

 

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