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哲学

哲学的に「世界情勢」に目を向けてみる

哲学をニュースで流れるような世界情勢に活用できないだろうか? 「哲学って世間離れしてる」 「哲学って役に立たない」 こんな声が聞こえてくる。 「哲学って難解な言葉ばっかりで難しくって、今の世界情勢に役立てない。」 哲学っていうと批判もきそうだから、じゃあ「哲学的に」考えてみよう。 哲学的に考えるポイント 「本当」はあるのか あるとして「本当」を実感してみよう 「知」を愛してみる 「常識」を疑ってみ […]

ショーペンハウアー「女について」を好奇心の分類から考える。

哲学者ショーペンハウアーはその著書「女について」から、女性の敵だと言われています。 古典的女性観を賛美し、ショーペンハウアーの母親のような女性を批判しています。  ショーペンハウアーの女性観 古典的女性観⇨賛美 社交界で派手に振る舞う自立した女性⇨批判 ただ、近年では表現を変えて「女性脳」や「男性脳」といった特徴を書く本が売れています。 これは、女だから女性脳、男だから男性脳と言っているのではなく […]

ソクラテスの対話とは「対話を消滅させる対話の目的」

ソクラテスといえば、以前ブログで「無知の知」について扱いました。 問答法によって「無知の知」の自覚を促したソクラテスは、実は対話を信じていなかったと言われています。 実際には、ソクラテス的な対話など存在しない。ソクラテスは対話を消滅させるために対話を借用する。対話それ自体が消え去ることを望んでいるのだ。ソクラテスは対話が自分にとってどうでもいいものであることを分かっている。ソクラテスは対話を信じて […]

ブリコラージュとは-わかりやすく具体例から説明

ブリコラージュという言葉は、構造主義を唱えたレヴィ=ストロースが著書「野生の思考」の中で語りました。 >>構造主義をわかりやすく ブリコラージュは、時間と資源が限られた中、即興で切り抜けることを言います。(哲学用語事典 小川仁志) 時代や文化や技術による優劣はない、とブリコラージュによって考えることができます。 それでは、ブリコラージュをみていきましょう。 ブリコラージュとは ブリコラージュとは、 […]

アルチュセールの認識論的切断とは-考えるを考える

アルチュセールは認識論的切断という思想から、人がどのように考えていくのかを考えました。 認識論的切断と漢字が並んでいるので、難しい印象を受けますが半分は文字通りです。 認識を切断するような問いの変化が、個人の頭の中に起こることを言います。 私たちは考える生き物です。 その考えるを具体的に考えてみましょう。 では、アルチュセールの認識論的切断を見ていきます。 ちなみにジャン・ギトンの「もしすべてがバ […]

非合理性が合理的になる例を「囚人のジレンマ」ゲームから解説。

非合理性がどうして得をすることになるのか? 非合理性とは、合理性を含まない認識、思考、会話、行動のことをいいます。 一般的に合理性とは、道理にかなった性質や、むだなく能率的に行われるような物事の性質をさします。 道理にかなっていなかったり、能率的ではない行動が得をしてしまうという矛盾がどうして生じてしまうのか、という問いです。 えっ!合理的な行動は得をするんだと思ってた! このように本来ならば、合 […]

人新世とは何か-人が環境に与える影響を考える

人新世(じんしんせい)とは、「人類の時代」を意味します。(哲学用語事典 参照) それは、地球が人類からの影響を強く受けすぎていることを表しています。 今までは、完新世といって人類が地球から強い影響を受けていると考えてきました。 完新世:地球>人類(人は大きな地球に対して何をしても変わらない) 人新世:地球<人類(人が地球に影響を与えすぎて地球が病んできた) えっ、地球が病気なの!? 地球が人類に操 […]

機能主義を思考実験からわかりやすく解説!

機能主義とは、心は機能によって定義できると考える立場です。(続哲学用語図鑑参照) 心は脳の機能であると考えます。 今をときめく哲学者マルクス・ガブリエルは著書『「私」は脳ではない』で、私が脳であるという考えを否定しています。 機能主義の否定です。 しかし、今の科学の世の中では、私たちは気がつかないうちに私は脳であることを受け入れています。 機能主義を知ることで、その無意識に持っている思考を表面化し […]

クオリアの意味を思考実験からわかりやすく解説!

クオリアとは、主観的に経験される感覚のことです。(哲学用語事典 哲学用語図鑑 参照) クオリアと言えば、脳科学者の茂木健一郎さんが本を書いたことで日本でも知られるようになりました。 聞くと面白い思考実験「マリーの部屋」や「哲学ゾンビ」など、これらはクオリアに関わっています。 具体例を通してクオリアを知り、心の哲学の問題を身近なものにしていきましょう。 思考実験で実際に想像してみよう。 クオリアの意 […]

ルソーの「社会契約論」と一般意思(東浩紀さん解釈)を紹介

社会契約説の成り立ちをホッブズ⇨ロック⇨ルソーの順でみていきます。 >>ホッブズの社会契約説 >>ロックの社会契約説 今回はルソーの社会契約説を紹介していきます。 ジャン=ジャック・ルソー(1712-1778)はフランス革命前夜の急進的啓蒙思想家と言われています。(哲学用語図鑑) では、ルソーが考えた社会契約説を見ていきましょう。 ルソーは哲学でも小説でも、教育論でもいろんなところで近代に影響を与 […]

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