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哲学

ニーチェの永劫回帰とは|物理法則と思考実験から紹介

永劫回帰(えいごうかいき)はニーチェの人生観です。 フリードリヒ・ニーチェ(1844~1900) 永劫回帰⇒歴史は進歩も前進もない。ただ円環運動する時間の中で変化するのみ。 (哲学用語図鑑 参照) 永劫回帰が取りざたされた背景として、キリスト教やヘーゲルの考え方があります。 キリスト教やヘーゲル哲学⇒歴史の考え方は目的に向かって進歩している。 歴史が進歩したとして、進歩したからこそ起きている争いや […]

自然物と人工物の違いとは|ショーペンハウアーとプラトンの比較から

外で周りを見渡してみて下さい。 自然物と人工物の違いがわかりますか? 現代ではそれらが一体化していて、私たちは違いを明確に言えないかもしれません。 道は塗装され、外套や電柱がいたるところにあり、木々があるところは限られています。 人の手が加えられていることが人工物だとしたら、今は人工物に囲まれています。 その中で、これは自然物、これは人工物だという明確な違いとは何か? ショーペンハウアーはプラトン […]

ショーペンハウアーにおけるプラトンのイデアとは

ショーペンハウアーの著書「意志と表象としての世界」ではイデアについて語られています。 意志とイデアは似たものだと。 一般的なイデア理解といえば「理想像」、「永遠不変の実在」。 >>プラトンのイデアとは では、ショーペンハウアーはイデアをどのように解釈していたのでしょうか。 プラトンのイデアとショーペンハウアーがいうイデアは本質は同じだと言いつつも、違いを言っている個所があるからです。 その違いに触 […]

自由意志論と決定論の違いをわかりやすく比較-マルクス・ガブリエルの見解

自由意志論と決定論の違いを今をときめく哲学者マルクス・ガブリエルの見解から見ていきます。 世間一般で言われている論のとらえ方 自由意志論⇨人間は自発的に意志を生み出すことができるという考え方。 決定論⇨世界で起こる出来事には原因が存在する。自由意志で決めていると言うのは錯覚だとする考え方。 マルクス・ガブリエルは「自由意志」という言葉を最初に述べたのは哲学者ショーペンハウアーだといいます。 ショー […]

ショーペンハウアーにおける愛とは

あなたは愛を考えたことがありますか? 愛は感じること。 その考え方もありますが、そうは言っても言葉で愛を語ることもできるはず。 哲学的に愛を論じていきます。 これは、愛を認識することで、私を知る試み。 まずはそのために哲学者ショーペンハウアーの愛を解説していきます。 彼は愛は同情だと説きました。 説明の初めに、まずは愛と恋を分けていきます。 愛は真心、恋は下心なんて分けたりするよね 今回はカタカナ […]

人間とは何か|中動態と生の権力から人間を考える

人間とは何でしょうか。 時代とともに人間の定義内容は変わっていきます。 このブログは人間について考えていこうという試みです。 21世紀の人間を考えていこう 「人間」とはなにか フーコーは「人間」を主体的な存在だと捉えていましたが、そのような「人間」はいなかったと言いました。 >>生の権力とは 主体的な「人間」像から、社会構造によって支配をうけている人間像になってきたからです。 18世紀以前の「人間 […]

フーコー「生の権力」とは|「人間」を再構築する理由

生の権力とは、ミシェル・フーコー(1926~1984)が説いた考え方です。 生の権力⇨民主国家における権力。19世紀以降に人間を支配してきたもの。 (哲学用語図鑑 参照) 「生の権力」における意味はこちら。 「生の権力」(19世紀以降) 規律権力からの人の支配 人口としての人間を種から支配 「生の権力」は19世紀以降に人間を支配している民主国家における権力を言います。 フーコーは1984年に亡くな […]

ソクラテスが本を書かなかった理由

ソクラテスは本を書きませんでした。 今残っているソクラテスに関する逸話の多くはプラトンによって書かれています。 ソクラテスはなぜ本を書かなかったのでしょうか。 一番の理由は、ソクラテスは書き残すことに価値を見出さなかった、ということ。 この記事を読んでいる本好きなみなさんなら、理解し難いことだと思います。 私もです。 でも、なぜなのでしょうか。 文献などから、本を書かなかった理由を3つ挙げて、ソク […]

自己愛とは|あなたは他人が愛せないと困っていませんか?「ノーカリキュレーション」を元に考察

ノーカリキュレーション⇨計算なしの行動 聞いたことがないって? そう、私の造語です。 いえ、サイトを離れないでください! 造語を作った理由はこちらなのですが、>>「ノーカリキュレーション」という造語を作った理由 私はこの言葉を使って、長年の自分の悩みに答えたいと思っていたから作ったのです。 悩みは「私は他人を愛することができず、自分しか愛せないのではないか?」です。 実はこの悩みは、社会契約説など […]

「ノーカリキュレーション」という言葉を導入する理由|あなたがとっさに動くとき

哲学者は言葉をよく作る。 だって、ある物事を考えていった結果、それを表す言葉がでてこないから。 一言で書きたいのに、本一冊分の量になってしまう。 ある哲学者が自分なりの言葉を作り出すから、その言葉を理解するのが難しい! それが哲学を捉えにくくすることでもあるんだけど、だからこそ、哲学は自由であったりする。 今回導入したい言葉は「ノーカリキュレーション」。 カリキュレーションは計算という意味。 その […]

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