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2021年

大乗仏教と西洋哲学の共通点

おはようございます。けうです。   私は西洋哲学ばかりやっているんだな、ということを倫理の教科書などをみて思い至りました。 日本といえば仏教なんですが、今は西洋と東洋の融合なんていわれています。 区別が難しい。 なので、最近は仏教も勉強しようかな、と思っています。 その手始めに「一冊でわかる!仏教って何?」(三田誠広)を読んだので紹介したいと思います。 大乗仏教は物語 この本では、仏教は […]

フィルター理論とは-ブロードベントの心理学実験を紹介

私たちは同時並行にいろいろなことができると感じます。 いわゆるマルチタスクです。 しかし、認知心理学の研究でシングルタスクしかできないのではないか、という理論があります。 それがフィルター理論です。 フィルター理論とは、耳や目など5官から入った情報は脳内にあるフィルターを通過したものだけが認知されるという説です。(心理学用語大全2020 参照) この理論では、人間は同時に複数のことは処理できないと […]

kindle本「多様性の物語」の紹介とカウンセリングの話

おはようございます。けうです。   Kindle本「多様性の物語」を出版しました。 今日はこのことについて話そうと思います。 障害って何だろう 副題として、ASDの歴史と可能性とつけています。 ASDはアスペルガー症候群だとか、自閉スペクトラム症などといいます。 そして、文献を参照に私は客観的に書いていますが、自分の身近に体験してきて思ってきたことを客観的にするということをやっています。 […]

ロフタスの虚偽記憶とは-実験から記憶を考察

自分の記憶はどこまで正しいのか。 私たちは会話をするときに記憶をたぐります。 あまり疑うことのない記憶ですが、その記憶が間違っている可能性があります。 間違っていた場合、それは虚偽記憶です。 ロフタスの実験を参照に虚偽記憶とは何かを解説していきます。 自分を知るためにも、記憶と向き合ってみましょう。 虚偽記憶とは 虚偽記憶とは、実際には起こっていない出来事が、事実として記憶されてしまうことです。( […]

感情を3つに分けて考察-「言葉と脳と心」を参照

おはようございます。けうです。   私はたびたび感情とは何かについて考察したいな、と思っています。 そのヒントになりそうなものがこれまでやってきた「言葉と脳と心」のエピローグにあったので参照にしたいと思います。   まず感情を分析するために、筆者の定義に基づいて意識と認知をわけます。 意識と認知を分ける 認知⇨入力情報の高次処理 (外来情報を知覚して、正しく反応する能力) 意識 […]

サルトルの実存主義とはー主体性を重視する立場にたつ

サルトルの実存主義とは、人間の主体性を重視する思想です。 サルトル(1905-1980)はフランスの哲学者です。 ここ最近では、心理学が人気です。 心理学では、無意識が人を動かすと考えました。 その無意識の研究が進むにつれて廃れていったのが実存主義です。 人は自分で決めているわけではなく、自分ではないものによって決められていると考えられるようになったからです。>>構造主義>>ラカンの鏡像段階 けれ […]

失語症-「言葉と脳と心」のまとめ

おはようございます。けうです。   「言葉との脳と心」を読み終えました。 今日は読み終えてみてのまとめと感想を伝えたいとおもいます。 失語症「言葉と脳と心」のまとめ まずはまとめです。 私はこの考え方を知ることで、昨日、日常に当てはめてみました。 私も言葉がよくでなくなることがあります。 例えば、この作業をやって欲しい!というのが頭に浮かんでいる。 それを言葉によってどう説明すればいいの […]

ジャン・ギトンの名言「もしすべてがバラなら、なにひとつバラではない。」

「もしすべてがバラなら、なにひとつバラではない。」 この文章は哲学者ルイアルチュセールが「精神分析講義」の中でとりあげていた表現です。 ルイ・アルチュセールが言うには彼の師匠のジャン・ギトンが言っていた名言だそうです。 彼は、精神分析の領域と心理学の領域を差別化するのは何かと講義でとりあげていました。 心理学と聞くと同じように感じる。 でも違う、ということをこの一文で表しています。   […]

失語症-空回りする言葉「脳の右半球と左半球のふしぎ」を紹介

おはようございます。けうです。   今日は5回目「言葉と脳と心」について、脳の右半球と左半球のふしぎをとりあげます。 副題は空回りする言葉です。 右半球と左半球の分離 脳科学などでは、左右の半球の接続がたたれると、右半球で認識したものが意識できなくても左半球ではいい訳のようなことをする、という「作話」作用があるということを話していました。(別の本「わたしはどこにあるのか」でインタープリン […]

赤坂真理「愛と性と存在のはなし」の感想‐愛と性の違いを考える

「愛と性と存在のはなし」(赤坂真理 著 2020/11)を読みました。 生きる価値がある、と願わずにいられないところが、その人自身にとってはコンプレックスだったりする。わたしもそうだ。 「愛と性と存在のはなし」p4 この一言に出会えてよかった。 そう思える本です。 私たちは、異性を好きなのがマジョリティといわれてます。 それに疑いを持ったことはないのか、という問いから本が始まります。 異性が好きだ […]

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