AUTHOR

けう

アルチュセールの認識論的切断とは-考えるを考える

アルチュセールは認識論的切断という思想から、人がどのように考えていくのかを考えました。 認識論的切断と漢字が並んでいるので、難しい印象を受けますが半分は文字通りです。 認識を切断するような問いの変化が、個人の頭の中に起こることを言います。 私たちは考える生き物です。 その考えるを具体的に考えてみましょう。 では、アルチュセールの認識論的切断を見ていきます。 ちなみにジャン・ギトンの「もしすべてがバ […]

法学と哲学と対話についての感想

おはようございます。けうです。   武器になる「法学」講座を読みました。 昨日の続きです。 >>武器になる法学1回目 2,3章を読んで、私が感じた法学と哲学の違いを述べていきます。 まずは裁判はこのように行われるということを話していきます。 裁判になる対象 まず、どんなときに裁判になるのか、というがのっていました。 裁判ができるもの。 ・法令を適用することによって解決することができる。 […]

非合理性が合理的になる例を「囚人のジレンマ」ゲームから解説。

非合理性がどうして得をすることになるのか? 非合理性とは、合理性を含まない認識、思考、会話、行動のことをいいます。 一般的に合理性とは、道理にかなった性質や、むだなく能率的に行われるような物事の性質をさします。 道理にかなっていなかったり、能率的ではない行動が得をしてしまうという矛盾がどうして生じてしまうのか、という問いです。 えっ!合理的な行動は得をするんだと思ってた! このように本来ならば、合 […]

武器になる『法学』講座-日本国憲法の考え方

おはようございます。けうです。   はじめて学ぶ人でも深くわかる武器になる「法学」講座を読んでいます。 法と哲学が密接なつながりがある、というのは哲学を学んでいて思っていました。 でも、難しいイメージが法学にはあったんです。 そんな中、立ち読みしていたこの本がわかりやすいな、と思ったので購入して見ました。   その中身を紹介していきたいと思います。 「これまで『とっつきにくい』 […]

人新世とは何か-人が環境に与える影響を考える

人新世(じんしんせい)とは、「人類の時代」を意味します。(哲学用語事典 参照) それは、地球が人類からの影響を強く受けすぎていることを表しています。 今までは、完新世といって人類が地球から強い影響を受けていると考えてきました。 完新世:地球>人類(人は大きな地球に対して何をしても変わらない) 人新世:地球<人類(人が地球に影響を与えすぎて地球が病んできた) えっ、地球が病気なの!? 地球が人類に操 […]

「タラクセイン」とは何か-批判された物質をめぐる論

おはようございます。けうです。   「闇の脳科学」を読み終えました。 今日は最終回、またロバート・ヒースの物語と現在に関連していることを話そうと思います。 またこの本はノンフィクションだということをつけ加えておきます。 >>一回目「ロバート・ヒースの物語」 >>二回目「完全な人間とは」 ロバート・ヒースが弾圧された理由 ロバート・ヒースがなぜ弾圧されているか。 その理由は1970年代に発 […]

機能主義を思考実験からわかりやすく解説!

機能主義とは、心は機能によって定義できると考える立場です。(続哲学用語図鑑参照) 心は脳の機能であると考えます。 今をときめく哲学者マルクス・ガブリエルは著書『「私」は脳ではない』で、私が脳であるという考えを否定しています。 機能主義の否定です。 しかし、今の科学の世の中では、私たちは気がつかないうちに私は脳であることを受け入れています。 機能主義を知ることで、その無意識に持っている思考を表面化し […]

脳科学実験から倫理を考察「完全な人間」とは

おはようございます。けうです。   昨日に引き続き、「闇の脳科学」について語っていこうと思います。 昨日の書き方だと、人間の脳に直接メスをいれることの恐さと、それが倫理的欠陥をもたらすのではないか、という怖さの面の主張が強く出ていたと思われます。 >>「闇の脳科学」ロバート・ヒースの物語   今日は逆の立場で、論じてみたいと思います。 脳をいじることが肯定される場合です。 脳手 […]

クオリアの意味を思考実験からわかりやすく解説!

クオリアとは、主観的に経験される感覚のことです。(哲学用語事典 哲学用語図鑑 参照) クオリアと言えば、脳科学者の茂木健一郎さんが本を書いたことで日本でも知られるようになりました。 聞くと面白い思考実験「マリーの部屋」や「哲学ゾンビ」など、これらはクオリアに関わっています。 具体例を通してクオリアを知り、心の哲学の問題を身近なものにしていきましょう。 思考実験で実際に想像してみよう。 クオリアの意 […]

「闇の脳科学」ロバート・ヒースの物語の感想

「闇の脳科学―『完全な人間をつくる』」という本を読んでいます。 闇のと書いてありますが、特にファンタジーな話ではありません。 発売されたのが2020年で最近の話であり、1940年代に活躍していた脳深部刺激治療を考案していた精神科医ロバート・ヒースの物語です。 まず、なぜ闇と使われるのかについて解説します。 脳手術への批判 脳に電気を流すと言うのは今注目されている治療法ですが、当時、特に1970年代 […]

>けうブログ

けうブログ

哲学を身近に