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2021年

構造主義をわかりやすく、具体例と図式から解説

構造主義とは、人間の言動はその人間が属する社会や文化の構造によって決められていると考える思想です。(哲学用語図鑑 参照) 文化人類学者のレヴィ=ストロース(1908~2009)が構造主義の発案者だと言われています。 「人間に主体性や本質がある」という考え方を疑います。 科学を重視する現代に主流な考え方でもあります。 私たちの思考は気がつかないうちに構造主義になっているのです。 では、詳しく見ていき […]

病気の発生と自己

病気の発生と自己   精神病が取りざたされることもある現代。 統合失調症の中で自閉症が言われだしたのは1950年代ごろになります。 この病気の診断の発生を調べた経緯として、病気とナチスの政策が一致していたのではないか、という言葉を聞いたからです。 病気とナチスの優生学 病気の基準だと、おそらく、本人が困るからですよね。 足を骨折して歩けないから病院に通うとか、風邪で体が動かないから休むと […]

体内時計と当てずっぽう

  おはようございます。けうです。   今朝起きて思った事。 7時だったんですよね。 あっ、いつもよりかなり遅いと。 で、いつもは本を少し読んでからラジオの原案を考えてるんですが、今日は起きた時思ったことを考えてみようと思います。 自分の体内時計についてです。   私たちは時間を無意識的に把握しています。 このぐらいが一分かな、とか。 これって私の場合あてずっぽうだっ […]

ベストセラー『哲学用語図鑑』を絶対におすすめな2つの理由

哲学を学ぶためにはどうしたらいいのか。その回答の一つは、用語を覚えることです。 私は哲学用語図鑑をこのブログの根幹こんかんにおいています。 その理由を説明し、哲学用語図鑑を使って自分で学ぶ利用法にもふれていきます。 哲学の原書が根幹ではないんだね 哲学用語図鑑をブログの根幹にする理由 なぜ哲学の原書ではなく、哲学用語図鑑なのかを説明していきます。 ①哲学書は哲学用語の知識なしには読めない ②哲学用 […]

行動と行為から感情を考察。

おはようございます。けうです。   昨日はマックス・ウェーバーの行動と行為についてのブログ記事をUPしました。 内容はどんなことかと言うと、行動と行為は違うということについて話しています。 行動は反射的だけれど、行為は社会的なものと結びついているという解釈です。   この記事はずっと前にけうブログで載せていたリライトなんですけど、また考えたときに新しい発見がありました。 行為と […]

行動と行為の違いを社会学から考察(マックス・ウェーバー 参照)

あなたは行動と行為の違いが言えますか。 マックス・ウェーバー(1864~1920)はこの2つを分けました。(社会学用語図鑑 参照) 行動=条件反射や無意識など、自分の意志がともなわない振る舞い 行為=自分の意志がともなう振る舞い 例にして説明します。 行動は熱いものを触ったときに思わず手をひっこめたり、寒いところに出たときに体が震えたりする振る舞いをいいます。 行為は「ゲームをしよう」「勉強をしよ […]

予測誤差とはなにか。ASDを予測誤差で読み解く

おはようございます。けうです。 責任の生成は読み終えたのですが、まだその内容を扱っていこうと思います。   予測誤差についてです。   今朝の私のツイートを読みます。 意識はトラウマを予測誤差から考える 意識はトラウマである。 無意識はトラウマから意識になる。 つまり、こうだ!と思っていた予測が違うと意識にあがる。 だから、私が意識して考えている時トラウマだらけになる。 &nb […]

「脱魔術化」とは-具体例から「世俗化」と区別して違いを知ろう。

脱魔術化とは、人々が自然を客観的に科学で捉えることができると思うようになり、神や仏のような超自然的な力に頼ることをやめることを言います。(社会学用語図鑑 参照) マックス・ウェーバー(1864~1920)が唱えました。 この脱魔術化に関して、マルクス・ガブリエルが著書「なぜ世界は存在しないのか」で触れています。 この言葉の真意を人々は取り違えていることが多いとマルクス・ガブリエルは述べます。 「脱 […]

意志と責任は対義語になる。

おはようございます。けうです。   「<責任>の生成」を読み終えました。 その中で気になった言葉。 意志とは アーレント、意志とは過去の切断である。 ハイデガー、意志するとは「考えまいとすること」「忘れようとすること」「憎むこと」 ASDのあややさんからいえば「意志とは皮膚の内側からやってくる数多の情報と、皮膚の外側から入ってくる数多の情報を無理やりまとめ上げたもの」 意志をこのイ […]

アフォリズムとは-具体例から詩との違いを考察。

アフォリズムとは簡潔鋭利な評言のことをいいます。(広辞苑 参照) 格言や警句、金言のことを表し、主に短くまとめた言葉に使われます。 例えば、「神は死んだ」「脱魔術化」「人間は一本の葦である」などがそれにあたります。 伝えたい要点を凝縮させます。   短く、それだけで何か直観を与えてくれる点では詩と似ているでしょう。 しかし、アフォリズムと詩には違いがあります。 違いを意識することで、哲学で多用され […]

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