記憶とは何か-ストア派哲学と心理学から考察

記憶とは何か。 「記憶力の正体」(高橋雅延 2014)を参考に、ストア派哲学が考えていた記憶と、心理学が捉える記憶を見ていきます。 情報量が多いこの社会。 記憶力が良くなればいいなと思ったことはありませんか? これを読むと記憶力がなくてもいいかな、と思えるようになります。 記憶を忘れてから思い出すことによる、利点がありました。 では、ストア派哲学から記憶を見ていきます。 記憶とはーストア派哲学が考 […]

失語症とは-発話できなくなる仕組み

おはようございます。けうです。   今日は前回に引き続き、「言葉と脳と心」を取り扱います。 2章「発話できなくなるふしぎ」からです。 失語症とは 失語症の中の失語症とよばれているのは、ブローカ失語といわれているそうです。 脳の部分のブローカと呼ばれる部分が損傷を受けた場合に、そもそもの言葉が2,3語しかでなくなってしまうことをいいます。   ブローカ医師にちなんでつけられた名前 […]

哲学者とはどんな人?‐中島義道、トマス・ネーゲルからわかりやすく解説

哲学者とはどのような人のことを言うのでしょうか? 哲学という言葉自体が幅広い概念を持っている中、さらにそれをやっている哲学者とは? 「哲学の教科書」(1995 中島義道) 「哲学ってどんなこと?」(1993 トマス・ネーゲル) 今回はこれらを参考に、哲学をしている人と哲学者を詳しく見ていきます。 ネーゲル「哲学ってどんなこと?」から哲学者を考察 この二冊の本で言われている哲学をしている人とは、常識 […]

失語症と記憶-名前がわからなくなる不思議

おはようございます。けうです。   私はいつも、会話が上手くできません。 文章を書けといわれると、すらすらと書けるのですが、言葉にかぎっては出来ないのです。 だから、毎回ラジオをとる前に原稿を書いています。 もうこのラジオは300回に近くなっているのですが、それでも話すことが慣れないのです。 これはもう、何か原因があるに違いない、という確信に変わってきていました。 そして、調べてみるとそ […]

トーキングキュア‐会話で癒される場合を考える。

おはようございます。けうです。   トーキングキュア、言葉で癒されるということを考えていたのですが、それなら逆の場合もありうるのだろうな、ということを考えていました。 トークで傷つけられる場合。 日常言語と人工言語 哲学では、日常言語学派と人工言語派とにわかれるようになっています。 大雑把に言うならば、日常言語学派では本質なんてない! 人工言語派は本質があって、だから曖昧な言語は語るよう […]

「勉強の哲学」の要約からSNSで知的に見える人を考察。

「勉強の哲学 来るべきバカのために」(千葉雅也 著 増補版2020)を読みました。 深く勉強しないというのは、周りに合わせて動く生き方です。状況にうまく「乗れる」、つまり、ノリのいい生き方です。 逆に、「深く」勉強することは、流れのなかで立ち止まることであり、それは言ってみれば、「ノリが悪くなる」ことなのです。「勉強の哲学」から抜粋 ここから、「深く勉強をしている人=知的な人」として、SNSで知的 […]

「ヒトの目、驚異の進化」をオーディブルで聞いてのレビュー

 おはようございます。けうです。   昨日は同じ県内の実家に片道2時間くらいかけて往復してきました。 その中で、初めてオーディブル(audible)を試してみました。 そこで聞いていった本が「ヒトの目、驚異の進化」です。 いつも車の運転はラジオを聞きながらだったのですが、初めて本に挑戦です。 内容はどのくらい入ってくるのかな、と思いながら、記憶に残っていてこれは!と思ったことをアウト […]

脳は否定を理解できない理由を説明

おはようございます。けうです。   では、今日なんですが、否定について話そうと思います。 人の脳は否定を理解できない、とか、否定を受け入れにくいと言われています。 否定を肯定的に説明する方法 まずは否定とはどのような使われ方をするのかを見ていきます。   哲学をするときに、哲学は否定から説明する方法があります。 〇〇じゃないのが哲学。 この〇〇には多くは学問をいれるんですけど、 […]

言語論的転回の意味ー感情を知識にする。

おはようございます。けうです。   最近哲学ブログのリライトを進めていて、昨日は言語論的転回をリライトしていました。 昔の自分はこの意味をちゃんと理解していたのか? というような欠点を指摘しつつ、大幅に内容を変えたりもしています。 言語論的転回の意味 そんな中、言語論的転回の意味をそこまで考えていなかったことに気がつきました。 言語論的転回とは、今まで主観的な見方をしていた哲学を、客観的 […]

言語論的転回とは-わかりやすく具体例で解説。

言語論的転回とは、独断的、主観的だった哲学を客観的な言語の問題に転回することです。(哲学用語図鑑 参照) たびたび哲学者が議論するときに、「哲学は科学である」と言います。 科学とは一定領域の対象を客観的な方法で系統的に研究する活動。 今まで目に見えないものを取り扱ってきた哲学を客観的に把握できるようにしたのが、言語論的転回です。   今をときめくマルクス・ガブリエルも、人間を物として扱う […]

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