NO IMAGE

頭が真っ白で言葉がでてこない!そんな状態を楽しむ3つの方法。

いざ蓄えていた知識を話そうとすると、何も思い浮かばなかったことはありませんか?

そのような頭が真っ白の状態になったときに、そんな状態を楽しむ3つの方法を話していきます。

これを知れば、頭が真っ白の状態もこわくなくなるかもしれません。

けう
私もよく頭が真っ白になる!

これから話す頭が真っ白になったときでも楽しめる内容として

①自分の言葉を語ることができる
②相手と対話をすることができる
③ひらめきが起こる

これらを順に見ていきます。

①自分の言葉を語ることができる

現代において、SNSが日常的に使われるようになりました。

個々人がツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどをやっています。

発信をする場が増えてきました。

そこで、自分の頭が真っ白になった状態のときの利点を話していきます。

まず頭が真っ白状態と反対の状態、知識で武装している状態を分析していきましょう。

知識で武装とは、例えばSNSで書籍をたよりにツイートをすることです。

ツイートの目的は主に「いいね」を多くもらったり、フォローを増やしたり、周りにメッセージを届けることになります。

目的を考えてみると、そのために書籍に頼る必要はありません。

私のファンになってほしいからです。

 

この考え方を後押しする思想を、哲学者からみていきましょう。

ショーペンハウアーは「読書とは他人の頭で考えることである」と述べました。

この例で行けば、書籍の引用だけでは自分の頭で考えていないことになります。

彼は読書を「材料」集めをするにとどめるのが良いと述べます。

頭を真っ白にした状態から、自分で材料を頼りに言葉を作ってみることで自己表現を目指します。

 

他には、モンテーニュ

彼は自分の書いた本さえ忘れるくらい記憶力がなかったことで有名だったそうです。

しかしモンテーニュはそれを利点にしました。

忘れることで、それを思い出すときに自分の言葉に置き換えられたからです。

頭が真っ白の状態が自己実現になっていたのです。

こども
あ、忘れ物しちゃった。
僕はモンテーニュ。
ここではモンテーニュを持ち出さない!

次にいきます。

②相手と対話をすることができる

知識で武装していると、相手とのコミュニケーションが一方的になる傾向があります。

書籍は権威性を持っています

書籍に書いてあるのだから「正しい」という態度になり、対話が難しくなります。

対話といえば哲学の元祖、ソクラテス

ソクラテスは書き記したものは悪いものだと考えていました。

なぜなら、知識が固定化するからです。

ソクラテスは問答法によって相手と対話をすることで、「正しい」ものを追究しようとしました。

こども
僕ってカッコイイ?
keu
カッコイイよ!
ちなみに、カッコいいってどんな状態かな?

このように、普段私たちが何気なく使っている言葉を考えさせたのです。

そして、本人は知っているつもりでも、実は何も知らなかったことに気づかせました。

相手の知識に合わせ、相手の傾向や性格から相手に響く言葉を伝えたと言われています。

そんなソクラテスは文字を書き残すことに対しても否定的でした。

本を一冊も自分では残していないのです。

本の引用では、問答法ができないとソクラテスは考えたのです。

自分の頭がからっぽの状態であれば、一番に相手のことを考えることができます。

そして、相手を基準にして問答法ができるのです。

この態度は現代でも参考にできます。

「他人を変えるのは難しい」と心理学ではよく言われます。

人は自分で納得するまでに時間がかかることからも、その傾向を読み取れます。

納得させるには、相手のことを考えた言葉であるほうが、より相手との対話を促進させます。

こども
僕はカッコイイからお手伝いをする。
けう
自分でカッコイイの概念を広められるね!

次に行きます。

③ひらめきが起こる

急にふと考えが浮かんでくることはありませんか?

人は思考するのではない。思考させられる。」とハイデガーは述べます。

人は何かに強制的に考えさせられるのです。

その考えがふって湧いてくることは、散歩をしているときやお風呂に入っているときなど、頭が空っぽ状態になっているときによく起こると言われています。

そのことを証明する研究が脳科学で明らかになってきました。

それは、「デフォルト・モード・ネットワーク」と言われ、人がぼんやりとしているときに脳が行っている神経活動だと言われています

意識的な活動を行っていない場合ほど多くのエネルギーが脳には必要であり、脳の創造力が高まっている状態だと言われています。

このぼんやりしている状態を頭がからっぽの状態だとすれば、そのときに創造力が高まるのです

何かをひらめくことが多いのはそのためなのだと考えられます。

ひらめきはメモをとるといいと言われますね。

ひらめきは一瞬なので忘れてしまう場合があるからです。

ショーペンハウアーでさえ、ひらめいた考えはメモしておくといいと「知性について」で述べています。

記憶のメカニズムで意味記憶からエピソード記憶に移すと記憶力が高められると言われています。

そのエピソードとして記憶に残そうとするからです。

しかし、ひらめきは先入観をともなうとうまく機能しなくなることがあります

頭で考えていた問題とひらめきを結び付けたと思っていても、結びついていないことがあるからです。

だからこそ、頭がからっぽの状態のひらめきは、先入観を取り払った「すごいもの」の可能性があるのです。

こども
・・・・
何してるの?
こども
ひらめきについて考えようと思ってさ。

この章をまとめます。

①ひらめきが起こる状態=デフォルト・モード・ネットワーク
②頭がからっぽなときに先入観がないひらめきが起こる可能性がある

頭がからっぽ状態のまとめ

頭がからっぽ状態の利点を3つ見てきました。

①自分の言葉を語ることができる
②相手と対話をすることができる
③ひらめきが起こる

これらの利点を知っておけば、頭がからっぽの状態を楽しめる可能性が広がります。

知識も大事だけど、からっぽの状態を知るのもいいね。

ラジオで聞くならこちら。

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!
>けうブログ

けうブログ

哲学を身近に